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任意整理しなければよかったと後悔しないために、任意整理のデメリットと回避方法をチェック

2023.08.31
任意整理しなければよかったと後悔しないために、任意整理のデメリットと回避方法をチェック

任意整理は、借金を整理するための「債務整理」の一つです。借金返済で困ったときには、積極的に検討したい制度と言えるでしょう。

とはいえ、任意整理にもデメリットはあり、「しなければよかった…」と思う方がいるのも事実です。後悔を防ぐためにも、失敗パターンやデメリットについて、事前に学んでおきましょう。

任意整理の基礎知識と共に、クレジットカードに与える影響や注意点を解説します。

目次

そもそも任意整理とは?比較的手軽にできる債務整理!

借金が膨らみ、どうにもこうにも返済が難しくなってしまった場合に、検討したいのが債務整理です。

債務整理についてざっくりと解説するなら、「国が認めた借金救済制度」です。一定の条件を満たし、きちんとした手順を踏めば、法律のもとで返済負担を軽減できるのです。

債務整理には、主に以下のような方法があります。

  • 任意整理
  • 個人再生
  • 自己破産

それぞれの特徴は以下のとおりです。

手続き名 特徴
任意整理 裁判所を通さず、債権者と債務者が直接話し合い、新たな返済条件で和解する債務整理方法。将来利息をカットし、原本分を返済する。
個人再生 裁判所を通して、借金の大幅減額をする債務整理方法。元本分も含めて借金を圧縮できるものの、最低弁済額は100万円から。住宅ローン特則を使えばマイホームを守れる。
自己破産 裁判所を通して、借金の返済義務をなくす債務整理方法。免責許可が下りれば元本を含めて借金の返済義務はなくなるが、一部を除いて自身の財産を没収される。

これらの手続きの中で、任意整理は唯一「裁判所を通さない手続き」として知られています。お金を貸した側と借りた側が直接交渉し、新たな返済条件で合意。

一般的には、

  • 将来利息や遅延損害金をカット
  • 元本のみを原則3年(特別な事情がある場合は5年)で返済する

という内容で和解が成立するケースが多いようです。借金総額を圧縮できるでしょう。

また任意整理の場合、手続きに裁判所は介入しません。この事実は、債務整理の手続きをする側にとってさまざまなメリットをもたらしてくれます。

債権者と債務者が任意で交渉する任意整理なら、自分が整理したい借金を、自由に選ぶことが可能。たとえば、「保証人がついた借金」や「住宅ローン」だけを除いて、その他の借金を整理することもできるのです。

また、裁判所を通さない分、手続きは簡単で短期間で完了できます。裁判所費用が発生しないため、金銭的な負担が生じにくい点もメリットと言えるでしょう。

任意整理でどれだけ楽に?シミュレーション解説

任意整理をした場合、「将来利息をカットして、元本のみを原則3年で返済」することになります。具体的にどのくらい楽になるのか、見ていきましょう。

年利15.0%で100万円を借りているケースで、任意整理しなかった場合とした場合、それぞれの返済シミュレーションしてみます。

【任意整理しなかった場合】
3年間の返済総額 → 124万7,940円
月々の返済金額 → 約3万5,000円
【任意整理した場合】
3年間の返済総額 → 100万円
月々の返済金額 → 約2万8,000円

同じ3年間の返済でも、月々の返済負担は7,000円程度減額できます。

任意整理のデメリットとは?手続き前に知って任意整理しなければよかったとならないための対策を!

上で紹介したとおり、任意整理にはさまざまなメリットがあります。一方で、デメリットがあるのも事実。こちらもしっかり頭に入れておきましょう。

1.任意整理は利息分のみのカットのため、借金の減額効果が低い

債務整理の中でも比較的手軽に手続きできる任意整理ですが、借金を減額する効果としては、ごく限られています。

たとえば個人再生を選択した場合、手続き後の返済が必要なのは任意整理と変わりませんが、元本も含めて大幅に返済額を圧縮できる可能性があります。自己破産手続きで免責許可が下りれば、借金の返済義務はなくなるのです。

借金200万円を抱えて任意整理した場合、手続き後の返済負担は200万円です。個人再生なら100万円にまで減額できる可能性がありますし、自己破産を選べば0円にできるかもしれません。

いくら「シンプルで手軽」とはいえ、任意整理も債務整理の一つです。

「せっかく手続きしたのに、思ったほど返済負担が減らなかった…」と思ってしまう可能性がある点が、任意整理のデメリットと言えるでしょう。

また、借金が少なすぎる場合も同様です。利息の負担が大きい債務には合っている手続きですが、そうではない債務お場合は専門家に相談しどんな債務整理の方法が合っているのかアドバイスを貰うほうが良いですね。

2.任意整理を弁護士や司法書士に依頼すると、専門家報酬が発生する

任意整理は、債権者と債務者が直接交渉する債務整理方法です。

とはいえ、さまざまな経験を積んでいる金融業者に対して、素人である債務者が有利な立場で交渉を進めるのは難しいもの。だからこそ、弁護士や司法書士の手を借りて、代理人として交渉してもらう方法が一般的です。

任意整理を専門家に依頼した場合の費用は、1社あたり5万円~15万円程度が相場と言われています。

債務整理の中では安く済むとはいえ、「借金を減らすためにお金を支払う」という事実に対して、抵抗感を抱く方も多いのではないでしょうか。

また任意整理の場合、「減らせる借金の金額は限られているのに、報酬はしっかり発生する」という点も、デメリットとして認識されやすい理由なのでしょう。

3.任意整理をしたことが分かるように、ブラックリストに事故情報として登録される

債務整理をした場合、信用情報機関にその事実が記載されます。任意整理の場合も、例外ではありません。

個人信用情報に債務整理の事実が掲載されると、信用情報をもとに行われる審査に通過できなくなってしまいます。いわゆる「ブラックリスト入り」ですね。

任意整理・個人再生・自己破産それぞれのブラックリスト登録期間は以下のとおりです。

手続き名 JICC CIC KSC
任意整理 5年 5年 5年
個人再生 5年 5年 10年
自己破産 5年 10年 10年

JICC(日本信用情報機構)の情報は、主に消費者金融やクレジットカード会社が参考にしています。CICの場合は、同じく区ジレットカード会社や信販会社です。KSCは全国の銀行が登録しています。

任意整理でブラックリストに登録された場合、借金完済後5年程度が経過するまで、新たなローンは組めません。またクレジットカードの発行や利用も難しくなるでしょう。

任意整理の返済は、手続き後3年続くのが一般的。そのあとからさらに5年ですから、合計8年程度は、我慢が必要です。

ブラックリスト入りは、個人再生や自己破産を選んだ場合でも避けられません。任意整理の場合、「借金の減額幅は少ないのにブラックリストには登録されてしまう!」という点が、デメリットと言えるでしょう。

4.任意整理をするための条件に当てはまっていない人など、任意整理できないパターンもある

任意整理は、誰でも自由に選択できるわけではありません。自身を巡る状況によっては、「そもそも手続き不可能」という可能性もあるのです。

最初にお伝えしたとおり、安定した継続収入がなければ、任意整理をするのは難しいでしょう。また金融業者側の都合で、任意整理できないケースもあります。

任意整理の話し合いは、あくまでも「任意」で行われるもの。金融業者側が「ノー」と言った場合、それ以上交渉を進めることはできません。

任意整理は金融業者側にとってもメリットのある話し合いですが、中には「任意整理の交渉には絶対に応じない」というスタンスを貫く業者も存在しています。

もし、自身の借入先がこうしたタイプの金融業者の場合、任意整理の選択肢は最初から用意されていないことに。

相手によって手続きできないリスクがある点も、任意整理のデメリットと言えます。

5.他の債務整理(個人再生や自己破産)の方が自分の借金整理に合っていたと後悔…

任意整理のデメリットが気になる場合、個人再生や自己破産を検討したいところです。

任意整理とは違ったメリット・デメリットが存在しています。

手続き名 メリット デメリット
個人再生 ・任意整理よりも借金減額効果が高い
・任意整理に応じない相手も手続き可能
・財産を没収されない
・手続きに時間とお金がかかる
・返済義務は残る
・ブラックリストに登録される
自己破産 ・借金の返済義務がなくなる ・財産を没収される
・ブラックリストに登録される

世間一般にデメリットが大きいと言われている自己破産でも、自分にとってはそのデメリットを大きいと感じない可能性もあります。

自分にとってどの手続のデメリットが一番影響が少ないのか?なども検討材料の一つになるでしょう。

ただしそれぞれの手続きには、手続きできる人の条件が定められています。

自己破産が「支払不能状態」に陥っていなければ手続きできないのに対して、任意整理と個人再生は、手続き後に返済できるだけの安定した収入が必須です。

特に任意整理の場合は、それぞれの収入状況を金融業者側が独自に判定します。

つまり金融業者側が、

  • 現在の収入状況では元本の返済ができないと見込まれる
  • 収入は十分でも、本人に返済しようという意思が乏しい

と判断した場合、任意整理に応じてもらうのは難しいでしょう。裁判所が介入しない分、金融業者側がどう判断するかがポイントになります。

手続き方法を検討する際には、こちらもチェックしてみましょう。

任意整理するとクレジットカードが使えない作れない!任意整理しなければよかったと思ってしまう生活への影響

ブラックリストの箇所でも簡単にお伝えしましたが、任意整理後のクレジットカード利用は非常に厳しくなるでしょう。

現代人の生活に、もはや欠かせないアイテムと言っても過言ではないクレジットカード。具体的に、どういった影響が出るのでしょうか。詳しく解説します。

クレジットカードの新規申し込みができなくなる

クレジットカードを新規で発行する場合、クレジットカード会社は、申し込み内容をもとに信用情報をチェックします。

ブラックリスト入りしていることがわかれば、残念ながら「審査通過不可」と判断されてしまうでしょう。クレジットカードは発行されません。

ちなみに信用情報とは、信用情報機関が管理している情報で、加盟している業者であれば自由に閲覧できる仕組みです。

クレジットカード会社を変えても、照会先の信用情報機関は同じ。「○○で駄目でも△△なら…」と考えがちですが、どこで申し込んでも難しいと思われます。

手持ちのクレジットカードも利用できなくなる

すでにクレジットカードを所有している場合、「わざわざ新規で発行しなくても、今あるカードが使えれば問題ない」と思うかもしれません。

しかし残念ながら、手持ちのカードもやがて使えなくなってしまうでしょう。

クレジットカード会社は、カード発行後も定期的に個人の信用情報をチェックしています。そこで問題が発覚すれば、カードは強制的に解約させられてしまうのです。

新規発行とは違い、任意整理後しばらくは、ブラックリストの影響を感じずに過ごせるかもしれません。しかし、「ある日突然止まってしまう可能性もある」という点を、頭に入れておきましょう。

カードが利用できなくなることに加え、今まで貯めていたクレジットカードのポイントも失効してしまいます。任意整理をすると決めた場合は、先にポイントを使い切ってしまうことをおすすめします。

「任意整理しなければよかった」と思いがちな5つの状況

任意整理について調べていくと、「任意整理しなければよかった…」「任意整理しても意味なかった…」という声も多いことに気付くのではないでしょうか。

「任意整理をしない方がいい」と感じる理由は、個々の状況によってさまざまです。失敗を防ぐための予備知識として、5つのモデルケースを紹介します。

1.任意整理後も借金返済は続くが、結局返済できなかった場合

任意整理は、手続き後に元本分の返済が必要な債務整理です。しかし残念ながら、手続き後の返済が不可能になってしまう方もいます。

100万円の借金を任意整理し、3年で返済する場合、月々の返済額は約28,000円。将来利息がカットされても、元本がそれなりにあれば月々の返済は決して楽ではありません。

任意整理の手続き後に返済が不可能になってしまった場合、業者側は「契約が守られていない」として、一括請求をしてきます。

費用と手間をかけてせっかく任意整理したにもかかわらず、無駄になってしまうでしょう。この場合、「任意整理しなければ良かった」と感じるのも無理はありません。

再度分割払いにしてもらうためには、金融業者との間で再和解をする必要がありますが、和解したところで返済できるとは限らないでしょう。

「やはり返済は難しいだろう」と思う場合、個人再生や自己破産を検討する必要があります。最初からこれらの手続きを取っていれば、費用も時間も軽減できたでしょう。

2.任意整理をしたという事実が周囲にバレてしまった場合

任意整理は、周囲にバレにくい債務整理として知られています。しかし「100%バレない」というわけではないので、注意が必要です。

「家族に内緒で手続きできるから」という理由で任意整理を選んだにもかかわらず、結果として周囲に知られてしまったら…「任意整理しなければよかった!」と感じがちです。

任意整理の場合、個人再生や自己破産とは違い、官報にてその事実が公告されることはありません。周囲にバレるとしたら、金融業者や弁護士とのやりとりを見られたり聞かれたりするケースがほとんどです。

3.任意整理後に住宅ローンなど新規ローンを組む際に審査に通らなかった場合

先ほどもお伝えしたとおり、任意整理後は一定期間、新たなローンを組むことが難しくなってしまいます。こちらも後悔ポイントになりやすいでしょう。

任意整理するときは納得しているつもりでも、状況が変われば気持ちも変わります。

  • 結婚して子どもができたため、今の家が手狭になった
  • 理想の物件と出会ってしまった
  • 今後の値上がりが予想されるため、今購入したい!

このような状況の中、「過去の任意整理が原因で住宅ローン審査に通らない…」となれば、後悔する可能性が高いと言えるでしょう。

住宅ローンの難しいところは、自分だけではなく、家族の生活にも深く関わってくるところです。住宅ローン審査をきっかけに、過去の任意整理が配偶者にバレてしまうようなケースもあります。

4.任意整理の手続きにかかる弁護士費用や司法書士費用が想像以上に高く、さらに減額自体があまりできなかった場合

任意整理は、弁護士や司法書士に依頼して手続きを進めていくのが一般的。手続きそのものは安心してお任せできますが、新たに「報酬」に関する不安が発生するでしょう。

任意整理で返済総額を減らせたとしても、専門家報酬がそれ以上になれば、金銭的なメリットはありません。「ただブラックリストに登録されただけ」という状況になれば、任意整理を後悔するのも無理はありません。

弁護士や司法書士に依頼する場合、「任意整理することになり、初めてコンタクトを取る」という方もいるでしょう。

報酬についてもよくわからない…となれば、こうしたトラブルも発生しがちです。

5.任意整理後にスマホの月賦購入を希望する場合

ブラックリスト関連で、「こんなはずじゃなかった!」「任意整理しなければよかった…」と思いがちな場面が、スマートフォンの契約時です。

任意整理でブラックリストに登録されたとしても、

  • スマートフォン本体の一括購入
  • 回線契約の締結
  • 携帯会社の乗り換え

これらの行動は問題なく可能。現在所有している携帯電話も、任意整理を理由に契約を打ち切られるようなことはありません。

ただし、「スマートフォンを分割で購入したい」という場面にだけは注意してください。月賦購入の契約を結ぶための審査は、ブラックリスト入りした状態での通過が難しいでしょう。

近年のスマートフォン本体は高額化していますし、端末の紛失や故障で急に必要になる場面もあるでしょう。

「これまでずっと分割で購入してきた」という方にとっては、任意整理のデメリットを実感しやすい場面と言えます。

「任意整理しなければよかった…」と思ってしまう状況は、残念ながら「任意整理の失敗」と言えるでしょう。とはいえ、事前にしっかりリサーチしておけば、失敗リスクを避けることは十分可能です!次の項目では、「しなければよかった…」とならないためのコツを紹介します。

任意整理やばいとなる前に!任意整理をして失敗だったと思わないための7つのコツを紹介

任意整理の失敗は、いくつかのコツを実践するだけで、予防できる可能性がアップします。7つのポイントをお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。

1.任意整理は自力ではせずに、専門家に相談、交渉してもって進める

裁判所を通さず、金融業者側と直接やりとりをして和解する任意整理。債務整理手続きの中ではシンプルな内容で、自分一人で解決を試みる方もいます。

しかし、任意整理の失敗を防ぐためには、自分だけで突っ走らないことが重要なポイント。まずは冷静に、弁護士や司法書士など、専門家に相談しましょう。

借金返済が難しくなった際に、自分にとって最適な解決方法が任意整理とは限りません。専門家に相談したところ、「実は任意整理ではなく自己破産の方がメリットが大きいことがわかった!」といったケースも少なくないのです。

また任意整理の結果は、交渉する人の知識や能力によって大きく変わります。

専門家に依頼すれば専門家報酬が発生しますが、「報酬分を差し引いても、自分で交渉するよりも金銭的メリットが多かった」という事例もあるでしょう。

借金問題に関する相談の場合、「初回無料」をうたう専門家事務所も少なくありません。「まずは話を聞いてみるだけ」というスタンスでも構いませんので、一度専門家の話を聞いてみてください。

2.弁護士や司法書士にに聞くべきポイントをまとめてしっかりと伝える

任意整理の失敗パターンの中には、専門家選びでミスをしてしまうケースも目立ちます。事前に確認するべき項目を明らかにしておけば、トラブル予防につながるでしょう。

特に意識したいのが、以下の2点です。

  • 料金
  • プライバシーへの配慮

料金については、実際に依頼した場合の専門家報酬がいくらになるのか、また任意整理の結果と比較して、どの程度のメリット(もしくはデメリット)が発生するのか、明らかにしておきましょう。

そもそも任意整理をするべきなのか、専門家に依頼するメリットがあるのか、判断するためのヒントとしても活用できます。

またプライバシーに関する捉え方も、担当する専門家によって、違いが出やすいポイントです。

「家族に内緒で手続きしたい」という思いに理解を示し、最大限に配慮してくれる専門家もいれば、「借金問題解決のためには家族の理解が必要不可欠」と言う考えの専門家もいます。

もし、プライバシーへの配慮を求めるのであれば、前者の専門家を選択できると安心ですね。

3.実績豊富、相性チェックなど、任意整理を相談する弁護士事務所や司法書士事務所の事務所選びを怠らない!

任意整理を弁護士や司法書士に依頼する場合、「専門家ならどこも同じようなものだろう」と考える方も多いのではないでしょうか。

しかし、任意整理で失敗を防ぐためには、専門家の比較検討もしっかりと行うことが大切。料金や対応力、自分との相性も大きく違ってくるからです。

「できるだけ早く手続きを進めたい…」と思う気持ちもわかりますが、違和感を覚える専門家に、そのまま依頼するのはおすすめできません。

2~3つ程度の事務所で話を聞けば、より自分に合った専門家を見つけやすくなるでしょう。

4.費用面で心配があるなら、法テラスに相談する!

任意整理の費用面での失敗を防ぎたい場合、まずは法テラスに相談してみるのもおすすめです。無料相談を利用しましょう。

法テラスでは、一定の収入条件・資産条件を満たす方を対象に、専門家による無料相談や専門家費用の立替えなどを行っています。

自分が条件を満たしているのかわからないときも、まずは一度法テラスに連絡してみましょう。詳細な条件や、自分が満たしている可能性について情報をもらえます。

条件を満たしている場合、無料相談や立替え制度を利用する際の手続き方法も、そのまま案内してもらえるはずです。

5.任意整理が無料に!日本クレジットカウンセリング協会にカウンセリングしてもらう!

日本クレジットカウンセリング協会では、借金問題を抱えている人からの相談を受け付け、必要に応じて家計診断や任意整理のサポートを行っています。

電話相談や面談の結果、「任意整理が必要」と判断されれば、無料で任意整理することが可能。費用面でのデメリットは、最小限にできるでしょう。

日本クレジットカウンセリング協会で任意整理するためには、協会が定める手順で手続きを進めていく必要があります。

「任意整理では問題を解決できない」という場合でも、問題解決につながる相談窓口を紹介してもらえます。電話相談は通話料のみで利用できるため、気軽な気持ちで利用してみるのもおすすめですよ。

6.任意整理後にクレジットカードは使えないので、代替カードを用意する!

任意整理後の生活で、デメリットを実感しやすいのが「クレジットカード」を巡るシーンです。日常生活に欠かせない決済手段だからこそ、代替手段を知り、できる限りの準備をしておきましょう。

まず、任意整理後でも問題なく使用できるのが「デビットカード」です。クレジットカードと同じ感覚で使用できますが、使用分はその場ですぐに口座から引き落とされる仕組みになっています。

信用取引を行わないため、発行時に信用情報をチェックされることもありません。

ETCカードについては、利用料金を事前にチャージして使う「ETCパーソナルカード」を用意しておくと便利です。こちらも、クレジットカードなしで利用できます。

「代替カードではなく、どうしてもクレジットカードが必要…」という場合には、家族名義のクレジットカードから「家族カード」を発行してもらいましょう。

ブラックリストに登録されるのは、あくまでも「任意整理した本人のみ」で、その影響は家族には及びません。家族名義のカードなら、手続き後も問題なく使用できます。

7.任意整理後にも続く借金返済で困ったらすぐに相談する!

任意整理をしても、返済が厳しくなってしまうこともあるでしょう。

この場合、「返済が厳しい」とわかった時点で、できるだけ早く相談することがコツ。任意整理を依頼した専門家に、対処法を聞いてみてください。

実際に延滞が発生する前に適切に対処すれば、傷は最小限になるはずです。その後の選択肢の幅も広がるでしょう。

「任意整理しなければよかった」という言葉に惑わされ、借金放置するのはもっと危険

「任意整理しなければよかった…」という声は、決して少なくありません。しかしそうした情報を鵜呑みにして、借金を放置するのは危険です。

借金の返済で困る場面が増えると、「借金はいくらからがやばいのか?」と気になる方も多いでしょう。借金の総額が年収の3分の1を超えたら危険水域です。

「まだなんとか返済できているから」と思う気持ちもわかりますが、近い将来、完全に行き詰まってしまう可能性も。まずは返済シミュレーションで、以下のポイントをチェックしてみてください。

  • 現時点での借金総額がいくらなのか?
  • 現在の返済状況で、元本は着実に減っているのか?
  • どれだけの期間、返済が続くのか?
  • 利息の負担分はいくらになるのか?

返済シミュレーションを使えば、自身の返済状況を入力すれば、必要な手軽に提示してくれるでしょう。まずは現在と今後をはっきりさせ、債務整理を検討するべきかどうか判断してみてください。

「任意整理は嫌だから」という理由で返済できない借金を放置すれば、金融業者は督促をスタートします。最終的には裁判を起こされたり、財産の差し押さえを受けたりするでしょう。「返済しなくても逃げ切れる」ということはありませんので、注意してください。

「任意整理しなければよかった」という声や、手続きのデメリットが気になる場合は、ぜひ一度専門家に相談してみてください。

相談時には、任意整理に対して自身が抱えている不安をそのまま伝えれば大丈夫です。不安を解消するための、さまざまなアドバイスをもらえるはずです。

任意整理しなければよかったと後悔しないために、他のの債務整理も含めて専門家に相談してみて!

任意整理にはメリットとデメリットの両方があり、「過去に任意整理したけれど、しなければよかった…」と後悔する人がいるのも事実です。

一方で、

  • 任意整理したから返済が楽になった
  • 自分には任意整理がベストだった!

と感じる方も決して少なくありません。

任意整理が向いているのかどうかは、個々の状況によって異なるのです。

だからこそ、「任意整理しなければよかった…」という声だけを参考に、手続きをあきらめてしまうのはもったいないこと。

自分にとって最適な方法で借金問題を解決するためにも、まずは一度、債務整理に強い専門家に相談してみてください。

任意整理した方が良いのかどうか、専門家視点でアドバイスをもらえるでしょう。